Japanese
English
症例報告
急激な体重増加に伴って出現した融合性細網状乳頭腫症の1例
A case of confluent and reticulated papillomatosis developing with a sharp increase of body weight
山上 淳
1
,
藤本 篤嗣
1
,
小菅 治彦
1
,
杉浦 丹
1
Jun YAMAGAMI
1
,
Atsushi FUJIMOTO
1
,
Haruhiko KOSUGE
1
,
Makoto SUGIURA
1
1静岡県立清水病院皮膚科
1Depertment of Dermatology,Shizuoka Shimizu Municipal Hospital
キーワード:
融合性細網状乳頭腫症
,
肥満
,
体重増加
,
ミノサイクリン
Keyword:
融合性細網状乳頭腫症
,
肥満
,
体重増加
,
ミノサイクリン
pp.893-895
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101347
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
18歳,男性.運動部をやめた後,体重が増加し,上腹部の皺襞に一致して網目状の褐色斑が出現した.組織学的に軽度の乳頭腫症と基底層のメラニン沈着を認め,融合性細網状乳頭腫症と診断した.ミノサイクリン内服により約3週間で略治した.本症の原因は不明であるが,自験例では急激な体重増加が誘因となっており,肥満による皺襞形成で細菌増殖に適した環境が生じたと推察され,抗生剤が有効であったことから,病変部における何らかの細菌の存在が本症の発生に関与した可能性が疑われた.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.