Japanese
English
今月の症例
著明な顔面の皮疹を伴ったinfantile acropustulosisの1例
A case of infantile acropustulosis associated with prominent eruption on the face
佐藤 ミカ
1
,
荒田 次郎
1
,
藤田 慎一
2
Mika SATO
1
,
Jiro ARATA
1
,
Shinichi FUJITA
2
1洋友会中島病院
2藤田皮膚科医院
1Yoyu-kai Nakashima Hospital
2Fujita Dermatological Clinic
キーワード:
infantile acropustulosis
,
小児肢端膿ほう症
,
掌蹠外皮疹
,
疥癬
,
好酸球性膿ほう性毛包炎
Keyword:
infantile acropustulosis
,
小児肢端膿ほう症
,
掌蹠外皮疹
,
疥癬
,
好酸球性膿ほう性毛包炎
pp.708-710
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100766
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7か月,男児.生後4か月頃より,掌蹠にそう痒を伴った小水ほう・膿ほうが出現した.四肢や軀幹だけでなく,顔面,特に頬部に著明な皮疹を伴っていた.膿ほう部のGiemza染色直接検鏡では,多数の好中球と,少数の好酸球・リンパ球を認めた.細菌,真菌,疥癬虫,虫卵は認めなかった.組織は,主に好中球が浸潤する表皮内水ほうであった.そう痒は抗ヒスタミン剤にて軽快した.皮疹は周期的に軽快と再燃を繰り返しつつ2歳頃までにほぼ自然軽快した.顔面の皮疹は,四肢末端部の皮疹と病勢が連動していたという点から,infantile acropustulosisに伴う皮疹と捉えることができた.
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