原著
Infantile Acropustulosis
生野 麻美子
1
,
羽田 俊六
1
Mamiko SHONO
1
,
Shunroku HADA
1
1埼玉県済生会川口総合病院皮膚科
1Division of Dermatology, Saisei-kai Kawaguchi Hospital
pp.197-199
発行日 1985年3月1日
Published Date 1985/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203209
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要約 1歳男児に生じたinfantile acropustulosisを報告した.生後7カ月より四肢末梢部に激しい瘙痒を伴う2〜4mm大の小膿疱を繰り返し生じ,2歳1カ月で治癒した.秋から冬にかけては皮疹は消褪した.組織では好中球と少数の好酸球を入れた角層下部膿疱を認めた.DDS 2mg/kg/日で皮疹は速やかに消褪し新生も抑制された.本症の概念・鑑別診断に触れ,特に疥癬罹患乳幼児にみられる掌蹠の膿疱性皮疹との異同について述べた.
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