投稿論文 調査
当院における耳ケロイドの治療戦略
加来 知恵美
1
,
赤石 諭史
,
土肥 輝之
,
土佐 眞美子
,
小川 令
1日本医科大学 形成外科
キーワード:
Fludroxycortide
,
Triamcinolone Acetonide
,
外科的皮膚弁
,
ケロイド
,
耳疾患
,
注射
,
経皮投与
,
皮膚
,
縫合法
,
Deprodone
,
サージカルテープ
,
アジュバント放射線化学療法
,
Z形成術
Keyword:
Flurandrenolone
,
Suture Techniques
,
Skin
,
Surgical Flaps
,
Administration, Cutaneous
,
Keloid
,
Injections
,
Triamcinolone Acetonide
,
Ear Diseases
,
Chemoradiotherapy, Adjuvant
,
Surgical Tape
pp.630-639
発行日 2020年5月10日
Published Date 2020/5/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2020276495
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当院では耳ケロイドに対し基本的に外科的切除+術後放射線治療の組み合わせを第一選択としており、外来受診、手術、放射線治療(1~2日)、抜糸の最低4~5日間の通院で治療が可能である。外科的切除では耳垂には楔状切除、耳介にはくり抜き法を基本とし、症例に応じてZ形成術や皮弁作成術を追加しており、術後はケロイドの再発予防を目的として十分な圧迫固定を行い、基本的には術後3日以内に放射線治療を開始している。また、術後は1~1ヵ月半毎に6ヵ月~数年間の経過観察を行い、術後創部の硬さを認める症例には早期よりステロイド治療を開始している。現時点で再発率の上昇はなく、放射線治療に伴う有害事象も認めていない。
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