Japanese
English
症例報告
板状硬結を呈しムチン沈着を伴った皮下型サルコイドーシスの1例
A case of subcutaneous sarcoidosis with board-like induration and interstitial mucin deposition
山本 純照
1
,
宮川 幸子
2
Yoshiteru YAMAMOTO
1
,
Sachiko MIYAGAWA
2
1市立松原病院皮膚科
2奈良県立医科大学皮膚科学教室
1Division of Dermatology,Matsubara City Hospital
2Depertment of Dermatology,Nara Medical University
キーワード:
皮下型サルコイドーシス
,
板状硬結
,
ムチン
Keyword:
皮下型サルコイドーシス
,
板状硬結
,
ムチン
pp.632-634
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100748
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70歳,女性.四肢に広範囲に生じた皮下型サルコイドーシスの1例.左下腿では板状硬結を呈した.血清ACE値の上昇,ツ反陰性を認め,胸部X線ではBHLを認めなかったものの,Gaシンチにて肺門部にabnormal hot areaを認めた.病理組織学的には左下腿の板状硬結から皮膚生検を行い,真皮深層から皮下脂肪組織にかけて広範囲にLanghans型巨細胞を伴う大小の類上皮細胞肉芽腫の集塊を多数認めた.中心部に膠原線維の変性を認める部位もあり,アルシアンブルー染色にて陽性を示した.プレドニゾロン15mg/日の内服を行い,皮疹は速やかに消退した.
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