Japanese
English
症例報告
多発性脳梗塞を合併した弾力線維性仮性黄色腫の1例
A case of pseudoxanthoma elasticum with multiple cerebral infarction
水野 万利子
1
,
杉村 亮平
1
,
市村 香代子
1
,
大谷 稔男
2
,
高森 建二
1
Mariko MIZUNO
1
,
Ryouhei SUGIMURA
1
,
Kayoko ICHIMURA
1
,
Toshio OHTANI
2
,
Kenji TAKAMORI
1
1順天堂大学浦安病院皮膚科学教室
2和歌山県立医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,School of Medicine,Juntendo University,Urayasu Hospital
2Department of Dermatology,Wakayama Medical University
キーワード:
弾力線維性仮性黄色腫(PXE)
,
多発性脳梗塞
,
網膜色素線条
,
ABCC6
Keyword:
弾力線維性仮性黄色腫(PXE)
,
多発性脳梗塞
,
網膜色素線条
,
ABCC6
pp.262-264
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100544
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56歳,女性.18歳頃,肘窩,頸部に黄色の丘疹が出現し,徐々に多発集蔟した.弾力線維性仮性黄色腫(PXE)と診断されるが,特に自覚症状なく放置していた.2004年1月近医皮膚科を受診時,PXEを指摘され,合併症の精査を勧められたため当科を紹介され受診した.初診時,頸部,腋窩,肘窩に黄白色の丘疹が集蔟し,網状局面を呈していた.なお,患者は1994年多発性脳梗塞と診断され,現在脳神経内科に通院中である.合併症について精査したところ,高血圧および網膜色素線条を認めた.両親は血族結婚であるが,いずれも同症状は認められない.家族内では3人の姉に同症を認める.
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