Japanese
English
症例報告
食道癌と合併したSweet病の1例
A case of Sweet's disease associated with esophageal cancer
中須 一郎
1
,
比留間 政太郎
1
,
須賀 康
1
,
池田 志斈
1
,
小川 秀興
1
Ichiro NAKASU
1
,
Masataro HIRUMA
1
,
Yasushi SUGA
1
,
Shigaku IKEDA
1
,
Hideoki OGAWA
1
1順天堂大学医学部皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Juntendo University,School of Medicine
キーワード:
Sweet病
,
食道癌
,
acute febrile neutrophilic dermatosis
Keyword:
Sweet病
,
食道癌
,
acute febrile neutrophilic dermatosis
pp.522-525
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100721
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66歳,男性.約9か月前から頸部,上胸部,上腕部を中心に,出没を繰り返す紅斑があり,1か月前から発熱を伴うようになったため当院を受診した.初診時では,母指頭大の圧痛を伴う滲出性紅斑が多発してみられ,39℃台の発熱を認めた.血液検査で中等度貧血,CRPの上昇が認められた.また組織学的には真皮全層にわたりリンパ球,好中球を主とする炎症性細胞の浸潤を認めた.以上の所見よりSweet病と診断した.皮疹はプレドニゾロン30mg/日の内服にて改善したが,入院精査中に食道癌が発見されたため,切除術を施行した.以後,ステロイドの暫時減量を行っているが,現在までSweet病・食道癌ともに再発は認めない.Sweet病と固形腫瘍の合併は稀であり,われわれの調べえた限り食道癌の合併例は自験例が世界でも4例目である.
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