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特集 最近のトピックス2004 Clinical Dermatology 2004
4.皮膚疾患治療のポイント
Livedo reticuralis with summer ulcerationsに対するニコチンパッチ療法
Treatment of livedo reticuralis with summer ulcerations with nicotine patches
森 徹
1
,
三砂 範幸
1
,
成澤 寛
1
Toru MORI
1
,
Noriyuki MISAGO
1
,
Yutaka NARISAWA
1
1佐賀大学医学部内科学皮膚科
1Division of Dermatology,Department of Internal Medicine,Saga Medical School
キーワード:
livedo reticularis with summer ulcerations
,
ニコチンパッチ
Keyword:
livedo reticularis with summer ulcerations
,
ニコチンパッチ
pp.118-121
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100661
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ニコチン製剤(ニコチンガム,ニコチンパッチ)は現在,禁煙補助薬として一般的に用いられている.近年ニコチン製剤の使用によりBehçet病のアフタ,潰瘍性大腸炎,壊疽性膿皮症,Buerger病の潰瘍に効果がみられた症例,皮膚温の上昇や末梢の血流量の増加,血管新生の促進といった報告が散見される.また,近年livedo reticularis with summer ulcerations(LRSU)はlivedo vasculopathyとの異同が議論されている.自験例のLRSUも循環不全が基盤にあると考え,ニコチンパッチ(ニコチネル(R)TTS(R))を単独もしくは他剤と併用した.治療後,数日のうちに明らかな自覚症状および他覚症状の改善を認めた.本薬剤は経皮吸収されるものであり,全身の副作用も少なく有効な治療法の一つであると考えたため紹介する.
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