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特集 最近のトピックス 2006 Clinical Dermatology 2006
1. 最近話題の皮膚疾患
アナフィラクトイド紫斑の臨床像を呈するパルボウイルスB19感染症
Human parvovirus B19 infection showing anaphylactoid purpura
狩野 葉子
1
,
佐久間 恵一
1
,
早川 順
1
,
塩原 哲夫
1
Yoko KANO
1
,
Keiichi SAKUMA
1
,
Jun HAYAKAWA
1
,
Tetsuo SHIOHARA
1
1杏林大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Kyorin University School of Medicine
キーワード:
ヒトパルボウイルスB19
,
伝染性紅斑
,
アナフィラクトイド紫斑
,
血管炎
Keyword:
ヒトパルボウイルスB19
,
伝染性紅斑
,
アナフィラクトイド紫斑
,
血管炎
pp.27-30
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100587
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要約 ヒトパルボウイルスB19(PVB19)は小児の伝染性紅斑を発症させるウイルスとして知られているが,成人では小児と異なり多彩な臨床症状をもたらす.皮膚症状としては風疹様の紅斑,多形紅斑,蕁麻疹,点状紫斑,papular-purpuric“gloves and socks”syndrome,アナフィラクトイド紫斑などが認められる.近年,このPVB19DNAやウイルス由来の蛋白が皮膚病変部の血管内皮細胞に検出されることが報告され,血管の炎症に関与することが明らかになってきている.
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