Japanese
English
症例報告
色素性コンジローマの1例
A case of condyloma acuminatum with pigmented papular lesions
吉澤 奈穂
1
,
田中 京子
1
,
樹神 元博
1
,
藤本 篤嗣
1
,
杉浦 丹
1
Naho YOSHIZAWA
1
,
Kyoko TANAKA
1
,
Motohiro KODAMA
1
,
Atsushi FUJIMOTO
1
,
Makoto SUGIURA
1
1静岡市立清水病院皮膚科
1Department of Dermatology,Shizuoka Municipal Shimizu Hospital
キーワード:
色素性コンジローマ
,
Bowen様丘疹症
,
尖圭コンジローマ
Keyword:
色素性コンジローマ
,
Bowen様丘疹症
,
尖圭コンジローマ
pp.241-243
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100538
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49歳,男性.5年ほど前より陰茎基部に皮疹が出現した.陰茎基部に黒褐色調の扁平丘疹が5つ集簇してみられBowen様丘疹症が疑われた.病理組織像は表皮の肥厚,表皮内の空胞化細胞,表皮突起の中心収束傾向を示した.細胞の配列の乱れ,核異型性は明らかではなく,クランピング細胞もみられなかった.病理組織像ではBowen様丘疹症を疑わせる悪性所見はなく,組織のパピローマウイルス遺伝子検査においてはHPV-6が検出され,色素性コンジローマと診断した.現在,尖圭コンジローマとBowen様丘疹症は連続性,近縁性が示唆されているが,本稿では,尖圭コンジローマの一亜型である色素性コンジローマについて文献的考察を加え報告する.
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