Japanese
English
症例報告
眼鏡先セルの着色剤による接触皮膚炎の1例
A case of allergic contact dermatitis due to dyes in end-pieces of eyeglasses
伊藤 明子
1
,
鹿庭 正昭
2
,
山本 洋子
1
,
高塚 純子
1
,
下村 尚子
1
,
伊藤 雅章
1
Akiko ITO
1
,
Masaaki KANIWA
2
,
Yoko YAMAMOTO
1
,
Sumiko TAKATSUKA
1
,
Naoko SHIMOMURA
1
,
Masaaki ITO
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科分子細胞医学専攻細胞機能講座皮膚科学分野
2国立医薬品食品衛生研究所
1Department of Dermatology,Niigata University School of Medicine
2National Institute of Health Science
キーワード:
眼鏡先セル
,
着色剤
,
Solvent Orange 60
,
皮膚貼布試験
,
薄層クロマトグラフィ
Keyword:
眼鏡先セル
,
着色剤
,
Solvent Orange 60
,
皮膚貼布試験
,
薄層クロマトグラフィ
pp.126-128
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100405
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67歳,男性.初診の7年前より両耳介後部に出現した滲出液を伴う紅斑を主訴に来院した.眼鏡先セルによる接触皮膚炎を疑い,患者が使用していた眼鏡先セルの削り屑の皮膚貼布試験を施行したところ,陽性であったため,製造メーカーから入手した樹脂,着色剤2種(茶色,青色),およびペリノン系染料2種(Solvent Orange60,Solvent Red179)について皮膚貼布試験を行った.その結果,着色剤2種とSolvent Orange60に陽性所見を認めた.薄層クロマトグラフィによる着色剤の成分分析の結果,Solvent Orange60と,化学構造は不明の青色色素が原因化学物質と推測した.
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