Japanese
English
症例報告
経皮経肝胆道ドレナージ挿入部に認められた胆管癌皮膚転移の1例
A case of cutaneous metastasis of bile duct carcinoma at percutaneous transhepatic biliary drainage site
伊藤 友章
1
,
加藤 雪彦
1
,
坪井 良治
1
,
中村 和人
2
Tomonobu ITO
1
,
Yukihiko KATO
1
,
Ryoji TSUBOI
1
,
Kazuto NAKAMURA
2
1東京医科大学皮膚科学教室
2東京医科大学第4内科
1Department of Dermatology,Tokyo Medical University
2The 4th Department of Internal Medicine,Tokyo Medical University
キーワード:
胆管癌
,
経皮経胆道ドレナージ
,
転移性皮膚癌
Keyword:
胆管癌
,
経皮経胆道ドレナージ
,
転移性皮膚癌
pp.71-73
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100391
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74歳,男性.体重減少,黄疸のため当院内科に入院.右季肋部より減黄目的のため 経皮経肝胆道ドレナージ(PTBD)術が施行された.その後,精査にて肝門部胆管癌と診 断されたが,門脈,胆嚢動脈への浸潤が認められたため手術適応がなく,放射線療法 が施行された.PTBD挿入後3か月後より右季肋部ドレーン周囲に痛みを伴う局面が出 現した.皮膚生検により腺癌と診断され,原発巣と病理組織像が類似していた.腹部 CTと剖検所見から,皮疹は原発巣の腫瘍細胞の直接浸潤ではなく,ドレーン部位に一 致しているため,経皮的手技による転移と考えた.
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