Japanese
English
症例報告
播種状再発を示した血管拡張性肉芽腫の1例
A case of multiple satellite granuloma pyogenicum
川島 淳子
1
,
松川 なつみ
2
,
高橋 慎一
1
Junko KAWASHIMA
1
,
Natsumi MATSUKAWA
2
,
Shinichi TAKAHASHI
1
1東京歯科大学市川総合病院皮膚科
2なつみクリニック
1Department of Dermatology,Ichikawa General Hospital of Tokyo Dental College
2Natsumi Clinic
キーワード:
血管拡張性肉芽腫
,
衛星状再発
Keyword:
血管拡張性肉芽腫
,
衛星状再発
pp.1101-1103
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100307
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要約
7歳,女児.右頸部に7×8mm大の弾性軟の紅色結節あり,血管拡張性肉芽腫として単純摘出術施行した.11か月後,切除瘢痕部に紅色丘疹が再発したため,CO2レーザー焼灼術を施行した.その2か月後,衛星状に再発し個々に摘出術を施行した.その後も再発あり,液体窒素による凍結療法を繰り返し,平坦化した.病理組織学的には通常のcapillary hemangiomaの所見を呈し,悪性像はなし.若年者の肩甲部の血管拡張性肉芽腫では稀に播種化,再発を生じることがある.自然治癒例も多く,予後は良好である.
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