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Rinsho Hifuka Volume 59, Issue 10 （September 2005）

臨床皮膚科 59巻10号（2005年9月発行）

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臨床研究

指間白癬―自験10例の検討，特にその臨床像について Interdigital tinea manus: study of our 10 cases,with particular reference to the clinical features 奥田長三郎 ¹ , 伊藤雅章 ² Chozaburo OKUDA ¹ , Masaaki ITO ² ¹済生会三条病院皮膚科 ²新潟大学大学院医歯学総合研究科分子細胞医学専攻細胞機能講座皮膚科学分野 ¹Section of Dermatology,Saiseikai Sanjo Hospital ²Division of Dermatology,Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences キーワード：指間白癬 , 疫学 , 臨床像 Keyword: 指間白癬 , 疫学 , 臨床像 pp.1034-1037

発行日 2005年9月1日 Published Date 2005/9/1

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100291

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要約

　症例1：44歳，女性．左第3指間の紅斑，小水疱，鱗屑．Trichophyton mentagrophytes．症例2：62歳，女性．左第3指間の潮紅，小膿疱，鱗屑と，左第4指側面の潮紅，鱗屑．酵母様真菌．症例3：61歳，男性．両第3指間の浸軟，鱗屑．T.rubrum．症例4：45歳，男性．右第2指間の紅斑，鱗屑，小丘疹．T.rubrum．症例5：75歳，男性．左第3指間の漿液性丘疹，潮紅，鱗屑．真菌培養不成功．症例6：90歳，女性．右第2，3，4指間の鱗屑．酵母様真菌．症例7：54歳，女性．左第3指間の鱗屑．T.rubrum．指間部の直接鏡検所見は全例で有隔壁性菌糸と分節胞子であった．これら7例に既報3例を加えた計10例の指間白癬の臨床像を分析すると，鱗屑が必発だが，それ以外の所見―紅斑～潮紅，小丘疹，小水疱，小膿疱，浸軟，びらん，所見なし―は不定であり，かつ多様である．これは，同じ手白癬でも角質増殖型とは異なる点，すなわち指間型の特徴である．