Japanese
English
症例報告
SLEの臨床症状の悪化に伴って増加したnodular cutaneous lupus mucinosisの1例
Nodular cutaneous lupus mucinosis increased with the exacerbation of systemic lupus erythematosus
小田 真喜子
1
,
山中 新也
1
,
清島 真理子
1
Makiko ODA
1
,
Shinya YAMANAKA
1
,
Mariko SEISHIMA
1
1大垣市民病院皮膚科
1Department of Dermatology,Ogaki Municipal Hospital
キーワード:
全身性エリテマトーデス
,
結節性ループスムチン症
Keyword:
全身性エリテマトーデス
,
結節性ループスムチン症
pp.838-841
発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100239
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要約
32歳,女性.1993年(28歳)に顔面の紅斑,光線過敏,関節痛を生じSLEと診断された.約3年間ステロイド内服後,自己判断で中止していた.1996年に両肘,両膝の常色小結節に気づき,2003年8月より急速に増加した.皮疹部からの病理組織像では真皮全層で膠原線維間が離開し,同部にムチン沈着を認めた.本症例をSLE患者にみられた結節性皮膚ループスムチン症(NCLM)と診断した.結節の増加と同時期より,顔面の紅斑の拡大,関節痛の悪化,抗核抗体価の上昇を認めた.2004年1月よりプレドニゾロン(PSL)20mg/日の内服を開始したところ,顔面の紅斑,関節痛は軽快,肘および膝の結節も消失した.
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