Japanese
English
症例報告
Trichoblastic fibromaの1例
A case of trichoblastic fibroma
吉田 理恵
1
,
木本 雅之
1
,
木花 光
1
,
中村 宣子
2
Rie YOSHIDA
1
,
Masayuki KIMOTO
1
,
Akira KONOHANA
1
,
Noriko NAKAMURA
2
1済生会横浜市南部病院皮膚科
2済生会横浜市南部病院病理
1Department of Dermatology,Saiseikai-Yokohama Southern Hospital
2Department of Pathology,Saiseikai-Yokohama Southern Hospital
キーワード:
trichoblastic fibroma
,
trichoblastoma
,
腺様構造
,
アミロイド
Keyword:
trichoblastic fibroma
,
trichoblastoma
,
腺様構造
,
アミロイド
pp.786-788
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100227
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要約
74歳,女性.数年前より左腋窩に自覚症状を伴わない腫瘤が出現した.3cm大,弾性硬の皮下腫瘤で,被覆皮膚中央に5mm径の小結節が突出していた.病理組織学的に境界明瞭な腫瘍で,アミロイドの沈着を伴う豊富な間質より構成されている.その中に基底細胞様細胞が島状から索状に増殖し,腺様構造をとる部分もある.未熟な毛母様構造が散在してみられる.Headingtonの分類におけるtrichoblastic fibromaと診断した.全摘出後9か月たつが,再発を認めない.毛包系腫瘍の分類は非常に複雑であるが,本症の位置づけについて検討した.また,自験例で特徴的にみられた腺様構造,アミロイド沈着について若干の考察を加えた.
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