Japanese
English
症例報告
噴火口状に外界と接してみられた表皮囊腫
Epidermal cyst showing a crater-like appearance
岸本 和裕
1
,
山崎 啓二
1
,
金子 史男
2
Kazuhiro KISHIMOTO
1
,
Keiji YAMAZAKI
1
,
Fumio KANEKO
2
1竹田綜合病院皮膚科
2福島県立医科大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology,Takeda General Hospital
2Department of Dermatology,Fukushima Medical University School of Medicine
キーワード:
皮膚腫瘍
,
epidermal cyst
,
epidermoid cyst
Keyword:
皮膚腫瘍
,
epidermal cyst
,
epidermoid cyst
pp.783-785
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100226
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要約
39歳,男性.18年前より背部に無症状の結節が存在し,内容の搾り出しを繰り返していた.初診時,直径12×13mm,弾性硬,下床との可動性が良好な皮膚から皮下にかけての結節があり,中心部は黒色壊死組織様でやや陥没し,噴火口状の外観を呈していた.病理組織学的に表皮囊腫と診断した. 臨床的に中心の黒色部は,組織学的に囊腫壁が2層構造からなり,内層のみケラチンおよびEMA染色が陽性で,被覆表皮と同様の染色性を示した.通常の表皮囊腫の面皰様黒点が組織学的に角栓であることと比較すると,臨床・組織学的に非常に特異な症例であった.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.