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特集 最近のトピックス2005 Clinical Dermatology 2005
4. 皮膚疾患治療のポイント
プロトピック軟膏のガイドラインとがん原性についての説明義務
Guidelines for tacrolimus ointment and a duty to explain about lymphoma caused by tacrolimus
中條 園子
1
,
竹原 和彦
1
Sonoko CHUJO
1
,
Kazuhiko TAKEHARA
1
1金沢大学大学院医学系研究科皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Kanazawa University Graduate School of Medicine
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
タクロリムス軟膏
,
がん原性についての説明
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
タクロリムス軟膏
,
がん原性についての説明
pp.93-96
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100140
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要約
2003年のタクロリムス軟膏小児用の承認の条件として,それまでタクロリムス軟膏成人用を処方した患者,および新規に処方する小児,成人患者全員に対して,タクロリムス軟膏のがん原性についての説明を行い,患者の理解を得ることが医師に義務づけられた.近年,アトピー性皮膚炎はその背景に社会的問題があることから,患者への説明に時間がかかるようになっている.しかし,一度しっかり説明を行っておけば,大部分の患者の信頼が得られ,それ以降の診察もスムーズに行うことができると考えられる.それを裏づけることとして,今回,われわれが行った患者アンケートより,医師に課せられた説明義務を果たすことが患者の治療に対する満足度につながるという結果が得られたので,タクロリムス軟膏の使用の留意点も含めてアンケート結果をまとめた.
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