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特集 最近のトピックス2005 Clinical Dermatology 2005
3. 新しい検査法と診断法
「スキントーン・カラースケール」による色素沈着の程度判定
The evaluation of skin color with “Skin Tone Color Scale”
川田 暁
1
,
水野 惇子
2
,
森本 佳伸
3
Akira KAWADA
1
,
Atsuko MIZUNO
2
,
Yoshinobu MORIMOTO
3
1近畿大学医学部皮膚科学教室
2有楽町皮膚科
3第一製薬株式会社ヘルスケア開発部
1Department of Dermatology,Kinki University School of Medicine
2Yurakucho Dermatological Clinic
3Development Department,Healthcare Division,Daiichi Pharmaceutical CO,Ltd.
キーワード:
スキントーン・カラースケール
,
皮膚色
,
色素沈着
Keyword:
スキントーン・カラースケール
,
皮膚色
,
色素沈着
pp.81-85
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100138
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要約
皮膚の色を客観的に評価する方法が多数試みられている.従来の方法は高額な機器を使用するものが多かった.今回新しく開発された「スキントーン・カラースケール」について解説した.「スキントーン・カラースケール」は紙製の色票の短冊を5本使用するだけで測定が可能であり,特別な機器を必要としない.また,測定時間も数分と短くてすみ,習熟すれば正確で安定した客観的なデータを得ることができる.皮膚の色素沈着の程度をこのスケールの明度で測定したところ,肉眼所見とよく相関した.また,ビタミンC製剤内服による美白効果をこのスケールの明度の変化で測定したところ,肉眼所見とよく相関した.したがって,本法は皮膚色を客観的に評価する方法として簡便かつ有用であると思われた.
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