Japanese
English
症例報告
皮疹軽快とともに血清中RANTES,eotaxin,IL-13値の低下を認めた好酸球性膿疱性毛包炎の1例
A case of eosinophilic pustular folliculitis showing improvement of skin eruption accompanied by decreased serum RANTES,eotaxin and IL-13 levels after therapy
赤石 諭史
1,2
,
東 直行
1
,
矢部 朋子
1
,
井村 純
1
,
川名 誠司
1
Satoshi AKAISHI
1,2
,
Naoyuki HIGASHI
1
,
Tomoko YABE
1
,
Jun IMURA
1
,
Seiji KAWANA
1
1日本医科大学皮膚科学教室
2日本医科大学形成外科学教室
1Department of Dermatology,Nippon Medical School
2Department of Plastic,Reconstructive and Esthetic Surgery,Nippon Medical School
キーワード:
好酸球性膿疱性毛包炎
,
ケモカイン
,
サイトカイン
,
アトピー性皮膚炎
Keyword:
好酸球性膿疱性毛包炎
,
ケモカイン
,
サイトカイン
,
アトピー性皮膚炎
pp.258-262
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100069
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要約
30歳,男性.顔面の紅斑,掌蹠の膿疱とそう痒をきたして来院.既往歴にアトピー性皮膚炎(AD)があった.近医で掌蹠膿疱症として加療後,当科へ紹介された.顔面の紅斑部,および足底の膿疱部からの病理組織検査の結果,好酸球性膿疱性毛包炎(EPF)と診断した.インドメタシン内服,外用とジアフェニルスルホンの内服で軽快した.経過中測定した末梢好酸球数,血清中IFN-γ,IL-4,IL-5,IL-13,Eotaxin,RANTESのうち,皮疹の改善とともに末梢好酸球数,血清IL-13,eotaxin,RANTESは低下したが,IL-4は軽度増加した.血清IFN-γ,IL-5は検出レベル以下であった.血清RANTESは初診時60ng/mlときわめて高値であったが,末梢好酸球の低下と最も相関し,皮疹の軽快とともに低下した.以上よりRANTES,eotaxin,IL-13がEPFの病態に深くかかわっている可能性を考えた.
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