Japanese
English
治療
皮膚切除を行わない外歯瘻摘出術
Surgical technique of external dental fistula without the skin incision
由良 晋也
1
,
井上 久美子
2
,
福島 佐知子
2
,
奥田 泰生
1
Shinya YURA
1
,
Kumiko INOUE
2
,
Sachiko FUKUSHIMA
2
,
Yasuo OKUDA
1
1市立砺波総合病院歯科口腔外科
2市立砺波総合病院皮膚科
1Department of Oral and Maxillofacial Surgery,Tonami General Hospital
2Department of Dermatology,Tonami General Hospital
キーワード:
外歯瘻
,
手術法
,
皮膚切除
Keyword:
外歯瘻
,
手術法
,
皮膚切除
pp.206-208
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100057
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要約
外歯瘻に対しては,皮膚側からの瘻管摘出が行われている.今回,皮膚切開を行わない口腔内からのアプローチによる原因病巣除去と瘻管摘出術を行った.局所麻酔を施した後,原因歯頬側の粘膜骨膜を切開・剥離し,原因病巣と瘻管を確認する.原因歯には抜歯ないし歯根端切除を行い,病巣を確実に除去する.次に,骨膜を粘膜から剥離し,瘻管の一端を骨膜の外側へ移動させ,皮膚へ向かって周囲組織から蚤爬して摘出する.最後に,皮膚直下の病巣を口腔内より蚤爬ないし吸引し,洗浄後に粘膜骨膜を縫合する.死腔に対しては,皮膚側より枕子を用いて圧迫する.本法は,口腔内から病巣と瘻管を同時に摘出することが可能で,かつ審美的にも有用な手術法と考えられた.
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