Japanese
English
症例報告
鼻翼基部に生じ,診断に難渋した外歯瘻の1例
A case of external dental fistula arises in alar base
﨑元 和子
1
,
朝倉 麻紀子
1
,
小島 正裕
1
,
三浦 宏之
1
Kazuko SAKIMOTO
1
,
Makiko ASAKURA
1
,
Masahiro KOJIMA
1
,
Hiroyuki MIURA
1
1近畿中央病院皮膚科
1Department of Dermatology,Kinki Central Hospital,Hyogo,Japan
キーワード:
外歯瘻
,
鼻翼基部
Keyword:
外歯瘻
,
鼻翼基部
pp.883-886
発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102734
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要約 57歳,男性.約2年前に左鼻腔内の腫脹を自覚し,耳鼻科で切開排膿され略治していた.同時期に出現していた左鼻翼左側の結節が次第に増大した.初診時,左鼻翼左側に紅色結節があり,病理組織では炎症性肉芽腫性変化を認めた.約1か月後に同部位に結節が再発し,全摘出術を試みたところ腫瘤から上顎方向に伸びる索状物が認められた.歯科領域の病変を検索し,上顎歯の根尖病巣を認めたため外歯瘻と診断した.このように,好発部位を外れて生じた外歯瘻は診断に難渋することが多く,顔面の腫瘍の鑑別疾患として重要であると考えられた.
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