Japanese
English
症例報告
両側大腿四頭筋腱断裂を伴った持久性隆起性紅斑の1例
A case of erythema elevatum diutinum with bilateral quadriceps tendon rupture
原藤 玲
1
,
森本 亜玲
1
,
山本 奈緒
1
,
畑 康樹
1
,
野本 聡
2
Rei HARATOH
1
,
Arei MORIMOTO
1
,
Nao YAMAMOTO
1
,
Yasuki HATA
1
,
So NOMOTO
2
1済生会神奈川県病院皮膚科
2済生会神奈川県病院リウマチ科
1Division of Dermatology,Saiseikai Kanagawa-ken Hospital
2Division of Rheumatology,Saiseikai Kanagawa-ken Hospital
キーワード:
持久性隆起性紅斑
,
関節症状
,
腱断裂
,
大腿四頭筋腱
Keyword:
持久性隆起性紅斑
,
関節症状
,
腱断裂
,
大腿四頭筋腱
pp.38-41
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100009
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要約 24歳,女性.10代のころより手背に皮疹が出現し,次第に手指,肘頭,臀部へ拡大した.初診時,同部に粟粒大から大豆大までの紅色丘疹,小結節,痂皮を付着する瘢痕性局面を認めた.臨床,組織は持久性隆起性紅斑に典型的と考えられたが,両側大腿四頭筋腱断裂を合併している点が特異であった.若年で大腿四頭筋腱断裂を起こすことは稀で,さらに両膝ともに腱の膝蓋骨付着部という,関節リウマチや糖尿病など基礎疾患を有する患者で多くみられる部位での損傷であった.自験例は持久性隆起性紅斑以外の基礎疾患はなく,本症による膝関節の炎症が腱の脆弱化をきたしたのではないかと推察した.
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