特集 難治性副鼻腔炎の治療
3.好酸球浸潤を伴う副鼻腔炎の取り扱い
春名 眞一
1
1東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学講座
pp.597-601
発行日 2002年8月20日
Published Date 2002/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411902600
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はじめに
副鼻腔粘膜に著明に活性好酸球が浸潤した副鼻腔炎を好酸球性副鼻腔炎と称し(図1),化膿性慢性副鼻腔炎とは異なる多くの臨床的特徴を有している1)。このような副鼻腔炎では,内視鏡下副鼻腔手術とマクロライド療法を併用しても術後成積が不良を呈することが多く,いわゆる難治性副鼻腔炎の範疇である。したがって,治療前に好酸球浸潤を伴う副鼻腔炎の有無を識別し,従来の副鼻腔炎とは異なった治療上の取り扱いをする必要がある。
本稿では,副鼻腔粘膜への好酸球浸潤した副鼻腔炎の診断と手術前・後の対処について述べる。
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