特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の新しい器械,器具
Ⅳ.手術器械
3)手術用ロボット
古川 俊治
1
1慶應義塾大学医学部外科学教室
pp.115-120
発行日 2001年4月30日
Published Date 2001/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411902356
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
内視鏡下手術は,この10年間に急速に発展し,外科臨床全般に大きな変革をもたらした1)。しかし,内視鏡下手術には,直視下でなくモニターを通じて行う鏡視下手術であり,直接臓器に触れずに遠隔操作で行う手術であるという2つの本質的な制約がある。この点の克服には,手術器機の進歩や周辺諸技術の発展の果たす役割が大きい。手術用ロボットは,現在,外科学への応用が最も期待されている新しい工学技術の中の1つである。
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.