トピックス 補聴器とその適合
1.補聴器公的支給の仕組みと現状
調所 廣之
1
1関東労災病院
pp.796-802
発行日 2000年11月20日
Published Date 2000/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411902260
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はじめに
現在,日本では人口の約5%,すなわち約600万人が補聴器の助けが必要とみられている。しかし,実際に補聴器を使用している人はその約30%で,150〜200万人と推定されている。これは欧米の先進国と比較して数分の一で,かなり低いレベルにあると言わざるを得ない。しかし,日本における近年のすさまじい高齢化社会において,今後ますます補聴器の需要は増大すると考えられる。
そこで本稿では,補聴器の公的支給(補助)制度の仕組みと現状について解説する。
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