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特集 最新技術―補聴器と人工中耳・人工内耳
次世代補聴器の開発:軟骨伝導補聴器―既存の気導補聴器が使用できない難聴者のための補聴器
Cartilage conduction hearing aids: development of hearing aids for the hearing-impaired persons unable to use air conduction heairng aids
細井 裕司
1
,
柳井 修一
1
,
西村 忠己
1
Hiroshi Hosoi
1
1奈良県立医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学教室
pp.373-376
発行日 2011年5月20日
Published Date 2011/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101869
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Ⅰ.はじめに
近年のデジタル補聴器の発達は,難聴者の音声コミュニケーションの回復に寄与し,大きな福音となっている。しかし,いかにデジタル信号処理技術が発達しても,外耳道に問題があるために気導イヤホンが使用できない人はその恩恵に浴せない。そのような難聴者のために骨導補聴器があるが,種々の問題点がある。本稿では,骨導補聴器の問題点を解決する目的で新規に開発中の軟骨伝導補聴器を紹介するとともに,その理論的基礎となっている軟骨伝導聴覚について述べる。
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