特集 全身疾患と耳鼻咽喉科
Ⅳ.血液疾患
1.白血病と耳鼻咽喉科 ②口腔・咽頭・鼻腔に浸潤を認めた白血病症例
西山 耕一郎
1
,
髙橋 廣臣
2
1国立横浜病院耳鼻咽喉科
2北里大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.130-133
発行日 2000年4月30日
Published Date 2000/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411902162
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はじめに
白血病は,口腔咽頭部の出血,潰瘍などの症状を呈しやすい全身性の悪性腫瘍である1)。近年,化学療法の進歩により白血病患者の生存期間が延長し,それに伴い腫瘤形成性白血病を含めた髄外性再発の報告が散見されるようになった2,3)。
今回われわれは,口腔内への白血病細胞浸潤を認めた症例,慢性骨髄性白血病3例,慢性リンパ性白血病1例,成人T細胞白血病2例,骨髄異型性症候群1例の全7例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。
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