特集 全身疾患と耳鼻咽喉科
Ⅲ.内分泌・代謝障害
1.高カルシウム血症・低カルシウム血症と耳鼻咽喉科
会田 薫
1
,
多和田 眞人
1
,
女屋 敏正
1
1山梨医科大学第3内科学教室
pp.85-88
発行日 2000年4月30日
Published Date 2000/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411902155
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はじめに
血清中のカルシウム(Ca)のうち約45%はアルブミンを初めとする血清蛋白と結合しており,数%は陰イオンと可溶性複合体を作る。残りの約50%がイオン化Ca (Ca2+)として存在し,生体の機能にとって重要なのはこの血中Ca2+濃度である。
イオン化Caの測定も最近は比較的容易に行われるようになったが,通常の検査では血清総Caを測定している。血清アルブミン(Alb)濃度が低下するとAlb結合Ca分画が減少するので,血清Alb濃度が4g/dl以下のときは次式で補正する。
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