目でみる耳鼻咽喉科
下垂体より鼻・副鼻腔まで進展したプロラクチノーマの1症例
臼井 信治
1
,
石塚 洋一
1
,
小山 悟
1
,
白居 芳幸
1
,
長島 春子
2
,
中山 比登志
2
1帝京大学医学部附属溝口病院耳鼻咽喉科
2帝京大学医学部附属溝口病院脳神経外科
pp.6-7
発行日 2000年1月20日
Published Date 2000/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411902093
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プロラクチノーマは,下垂体前葉より発生する良性腫瘍で,原発性脳腫瘍の約6%を占める。鼻・鼻腔へ進展するケースは極めて稀である。今回われわれは,鼻閉を主訴に受診し,下垂体より鼻・副鼻腔まで進展した巨大なプロラクチノーマの1症例を経験したので報告する。
症例は44歳,男性。左の鼻閉,鼻出血を主訴として受診した。平成10年2月頃より左鼻閉,鼻出血が出現し症状が増悪したため,5月25日に当院を受診し,左鼻腔に悪性腫瘍を疑わせる所見を認めたため,6月1日に入院した。
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