特集 内分泌疾患を診きわめる
下垂体疾患
ホルモン過剰症
【下垂体前葉機能亢進症】
プロラクチノーマ
小野 昌美
1
,
三木 伸泰
1
1東京クリニック内分泌代謝内科
pp.2095-2099
発行日 2016年12月10日
Published Date 2016/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224493
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ポイント
●プロラクチノーマは下垂体ホルモン産生腫瘍の最多疾患であり,約50%を占める.
●生殖年齢層の若年女性に好発し,深刻な性腺機能低下症や不妊症をきたす.
●診断には,腫瘍の同定と腫瘍サイズに見合う持続的高PRL血症の証明が必須である.
●第一義的治療は薬物療法で,第一選択薬は有効性と安全性に優れたカベルゴリンである.
●カベルゴリン治療は,高PRL血症と性腺機能低下症を回復させ,同時に腫瘍も消滅しうる.
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