トピックス 耳鼻咽喉科と奇形
3.頸部・下咽頭・喉頭の奇形
亀谷 隆一
1
,
牧山 清
1
,
木田 亮紀
2
1駿河台日本大学病院耳鼻咽喉科
2日本大学医学部附属板橋病院耳鼻咽喉科
pp.21-26
発行日 2000年1月20日
Published Date 2000/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411902096
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はじめに
先天性奇形とは,出生時に何らかの不完全な形態形成を生じている病態を示す言葉である。臨床的には出生直後から症状を伴い診断される疾患や,不完全な形態が何らかの誘因により成人になって症状が出現し診断される疾患もある。われわれ一般耳鼻咽喉科医が日常診療で遭遇する先天性疾患は,むしろ後者に多い。
本稿では頸部・下咽頭・喉頭に発生する代表的な先天性奇形を解説する。各疾患を理解するうえで,胎生学の知識が必要となるが,ここでは簡潔に解説し,詳細は成書を参照していただきたい。
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