目でみる耳鼻咽喉科
レーザーとマイクロデブリッダーシステムによる鼻茸手術
斎藤 久樹
1
,
渡辺 貴和子
2
,
寺田 一仁
3
,
細川 美佳
1斎藤耳鼻咽喉科医院
2国立弘前病院耳鼻咽喉科
3青森労災病院耳鼻咽喉科
pp.746-747
発行日 1997年10月20日
Published Date 1997/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901663
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炭酸ガスレーザーによる鼻内手術は,表面麻酔のみ,あるいは少量の局所浸潤麻酔との併用で実施できる手術法で,手術時の出血や疼痛が少なく術後の過剰な肉芽形成や瘢痕形成をも予防でき,その多くは外来手術として施行されている。当院では,1993年11月より最高出力15ワットの日本赤外線工業社製小型炭酸ガスレーザー手術装置を使用して下甲介手術,癒着剥離術,小鼻茸手術などを行っているが,大きな鼻茸の手術は困難であった。
1994年にSetliffら1)の報告したマイクロデブリッダーシステム(以下,M.D.システムと略称)は,整形外科領域で内視鏡下関節手術用に開発されたシェーバーシステムを副鼻腔手術用に小型化したもので,外来で鼻茸手術ができる。当院では,1995年2月よりレーザーと併用して鼻茸手術を行い,好結果を得ている。
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