目でみる耳鼻咽喉科
小児耳下腺腫瘍
飯田 崇
1
,
坂田 英明
2
,
加納 有二
1
,
小川 恵弘
3
1帝京大学医学部耳鼻咽喉科学教室
2埼玉県立小児医療センター耳鼻咽喉科
3埼玉県立小児医療センター病理学教室
pp.96-97
発行日 1997年2月20日
Published Date 1997/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901530
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唾液腺腫瘍は頭頸部腫瘍のなかでは少なからず遭遇する疾患である。ところが小児の唾液腺腫瘍は比較的まれで報告も少ない。埼玉県立小児医療センターでは過去6年8か月の間に13例の小児唾液腺腫瘍を経験したので,小児の唾液腺腫瘍の特徴を示し,症例を呈示した。
表1は,13症例の診断と年齢構成で,1歳以下では血管腫が5例中4例で最も多かった。また13症例中の悪性腫瘍として非ホジキンリンパ腫を1例認めた。化学療法を行ったが10歳時に死亡した。また神経線維腫の2例ともレックリングハウゼン病を合併していた。
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