目でみる耳鼻咽喉科
咬合により突出する咬筋血管腫の1例
山形 和彦
1
,
兵頭 政光
1
,
湯本 英二
1
,
柳原 尚明
1
1愛媛大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.936-937
発行日 1996年11月20日
Published Date 1996/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901480
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血管腫は舌・口唇に好発し,頭頸部領域では珍しい疾患ではない。しかし,筋内血管腫は稀で,全血管腫のうち0.8%である1)。このうち頭頸部領域には13.8%が発生し,咬筋や僧帽筋が好発部位である2)。今回,強く咬合することにより増大する咬筋血管腫を経験したので報告する。
症例:14歳男性。6歳時に左頸部腫脹を主訴に当科を受診した。咬筋肥大という診断で経過観察となった。14歳時に腫瘤が増大し当科を再診した。
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