Japanese
English
特集 三叉神経系
咬合の異常と神経筋症状
Occlusal disharmony and neuromuscular disorders
石川 純
1
,
佐藤 文彦
1
Jun ISHIKAWA
1
,
Fumihiko SATOH
1
1北海道大学歯学部歯科保存学第2講座
1Department of Periodontology, School of Dentistry, Hokkaido University
pp.1113-1120
発行日 1974年12月10日
Published Date 1974/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903689
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はじめに
たとえば頭が割れるように痛むとか,それほどでなくても,常時偏頭痛に悩まされたり,このほか目まいや耳の痛みや肩こりなどを訴える患者には歯科領域でも時として遭遇する。しかもこれらの患者には自覚的な痛みや不快が存在しても,ともすればわれわれに他覚的な異常やその原因を見出せぬまま,処置も自信のない対症療法にとどまりがちであり,患者もまた納得や満足が得られず,医師から医師へ転々とわたり歩くのが実情ではないだろうか。
われわれ自身,このような問題をとくに系統だって取り扱っているわけではないが,歯科医学,とくに咬合学の立場から,臨床的にまた実験的にこの種の問題の検討を続けているので,それらの実態とその背後に考えられる問題,また対策などについて経験や考えを述べることとした。ご参考になれば幸せである。
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