特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科手術マニュアル—私の方法
鼻手術
1.鼻中隔矯正術,下甲介切除術
海野 徳二
1
,
野中 聡
1
1旭川医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.47-51
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901458
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はじめに
鼻中隔や鼻甲介の変形は鼻腔の通気性を妨げるばかりでなく,粘液の正常な流れを乱す。それらは鼻腔や副鼻腔の炎症の慢性化や鼻性神経症とも関連する。鼻中隔矯正術は,粘膜は保存したまま,曲がっている軟骨や骨を除去することにより屈曲部を矯正する手術をいう。粘膜下窓形切除術を出発点として発展した。下甲介切除術は,粘膜肥厚部を下甲介剪刀で切除することから出発し,粘膜下に甲介骨を切除する方法,粘膜を広汎に切除する方法,電気凝固やレーザーを用いる方法などを総称するが,広義には薬品による凝固法も含む。
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