医療ガイドライン
鼻副鼻腔疾患におけるダイナミックMRIの経験
沖田 渉
1
,
飯沼 壽孝
2
1東京大学医学部附属病院分院耳鼻咽喉科
2現:埼玉医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.1047-1050
発行日 1993年12月20日
Published Date 1993/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900850
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
MRIは軟部組織の描出に優れ,頭頸部疾患においてもその有用性は明らかである。しかし通常のスピンエコー(SE)法ではガドリニウム(Gd)-DTPAの増強によっても病変部と正常組織の組織濃度分解能には限界がある。最近超高速撮影法(real time imaging)が導入され,Gd増強効果の経時的変化をみるダイナミックMRIが行われるようになり,すでに他臓器疾患において質的鑑別診断への有用性が指摘されている。今回各種鼻副鼻腔疾患においてMRI超高速撮影を行い,Gd増強効果の経時的変化を検討したのでその経験を述べる。
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.