目でみる耳鼻咽喉科
鼻すすりが誘因の中耳病変
小林 俊光
1
,
八木沼 裕司
1
,
髙坂 知節
1
1東北大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.648-649
発行日 1992年9月20日
Published Date 1992/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900584
- 有料閲覧
- 文献概要
鼻すすり癖が発症の誘因と考えられる中耳病変は多く,気をつけて観察していると,しばしば遭遇する。病像が未完成の初期の症例の場合には,鼻すすり癖を認めさせ,止めさせることで,病変の進行を阻止することが可能であり,難治例が速やかに治癒することも多い。
また,すでに癒着性中耳炎や真珠腫となった症例では,手術後の再発防止のために癖を止めさせておくことが必要である。
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.