トピックス 聴力改善手術
中耳換気チューブ留置術
小林 俊光
1
,
佐竹 順一
1
,
平澤 由紀子
1
,
髙坂 知節
1
1東北大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.1055-1059
発行日 1990年11月20日
Published Date 1990/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900188
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はじめに
滲出性中耳炎に対する中耳換気チューブ留置術は1954年Armstrong1)によって紹介され,以後賛否はあるものの全世界に広く普及している2)。
1990年2月に筆者らが行ったアンケート調査(抽出数324,回収242,回収率74.7%)によると,わが国の耳鼻咽喉科医の間でもその有効性を評価するとの回答が98%を占めている。手技はいくつかのコツがあるが,全体としては容易である。むしろ適応の決定,留置後の管理,抜去をどうするかなどに未解決の点が多い。本稿では実際の手技とともにこれらの点につき私見を述べる。
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