特集 外来診療マニュアル—私はこうしている
II.外来治療の実際—私の処方
50.喉頭マレーシア
岩村 忍
1
1三井記念病院耳鼻咽喉科
pp.252-253
発行日 1991年11月5日
Published Date 1991/11/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900446
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喘鳴を主訴に,耳鼻咽喉科外来を訪れる乳幼児の診察にあたっては,疾患として咽頭軟弱症la-ryngomalaciaを筆頭に考えてゆく.先天性喘鳴患者の60%〜70%が咽頭軟弱症だからである(Holinger,1980).母親から話しを聞く前に,患児が0歳か,1歳以上かという年齢を認知し,顔色が青いか,青くないか,喘鳴が吸気性か,呼気性か,それとも吸呼気の両相か,をうかがう.吸気性喘鳴で顔色も比較的よく,元気そうな乳児(0歳)なれば,喉頭軟弱症としての診断予想は高い.これらの臨床的印象を基盤にして母親から病歴を聴取する.
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