特集 外来診療マニュアル—私はこうしている
II.外来治療の実際—私の処方
49.壊死性リンパ節炎
甲能 直幸
1
,
有輪 六朗
2
,
川井田 政弘
1
,
中村 有邦
3
1東京都立大塚病院耳鼻咽喉科
2東京都立大塚病院検査科
3東京都立大塚病院内科
pp.250-251
発行日 1991年11月5日
Published Date 1991/11/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900445
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壊死性リンパ節炎とは病理組織学的に定義された概念である.したがって,その診断も生検リンパ節の組織像において確定される.臨床症状の特徴としては,発熱と疼痛をともなう多発性の頸部リンパ節腫脹である.春から夏にかけて若い女性に好発する.検査成績では,白血球減少,GOT,GPT,LDH,LAPの上昇および血沈の亢進を認めることが多い.病因は感染説,アレルギー説などがあるが,いまだ確立されていない.予後は一般に良好で約1〜4カ月の経過で自然治癒する.
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