特集 外来診療マニュアル—私はこうしている
I.症状の診かた・とらえ方—鑑別のポイントと対処法
33.喀血
北原 哲
1
1防衛医科大学校耳鼻咽喉科学講座
pp.120-121
発行日 1991年11月5日
Published Date 1991/11/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900396
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喀血とは下気道からの出血であり,咳嗽に伴って,泡状の気道分泌物を含んだ鮮紅色の血液を喀出する状態をいう.これに対して吐血は消化管からの出血で,暗赤色を呈し,食物残渣を含んでいることが多い.血痰や喀血を主訴として来院する患者には,つぎの三種類がある.
1.昨日以前に血痰を認めたが,来院時には血痰はない 2.昨日以前に血痰を認め,来院時にも血痰を認める 3.咳嗽とともに血液を喀出する
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