今月の主題 First-line検査
異常症状からみたFirst-line検査
喀血
鈴木 修治
1
,
貫和 敏博
1
1東北大学加齢医学研究所腫瘍制御研究部門呼吸器腫瘍研究分野
pp.760-761
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902694
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ポイント
●概念と病態生理:喀血は,出血した血液が咳嗽とともに経気道的に喀出されることと定義される.肺動静脈と気管支動静脈より形成される肺血管系は,気道や肺実質の病変によって破綻をきたし,出血して喀血をみるに至る.
●喀血を起こす疾患:大別すると,腫瘍,感染症および炎症,心循環器疾患,その他の疾患に分けられる.それぞれの疾患の原因によって,検査が選ばれる.
●臨床的鑑別:喀血と吐血の鑑別がまず必要になり,その後,原因疾患の特定を目指すことになる.検査法には,病歴,理学的所見から始まり観血的検査まで種々の検査法があり,適宜選択される.
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