トピックス 鼻茸
鼻茸の病態からみた治療法
大山 勝
1
,
福田 勝則
1
,
島 哲也
1
,
松崎 勉
1
,
金 春順
1
1鹿児島大学医学部耳鼻咽喉科
pp.1149-1155
発行日 1990年12月20日
Published Date 1990/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900205
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はじめに
鼻茸の病因は単純でなく,地域や社会的要因で異なり,鼻副鼻腔の粘膜病態と密接に関係している1,3,4)。近年,欧米を中心にアレルギーの関与する鼻茸が増加し,感染型が激減していることにもみられる。また,いわゆる“アスピリン喘息Aspirin induced asthma (AIA)性”の鼻茸が成因や治療をめぐって注目されている2)。わが国においても,これらに類似した傾向がみられ,病因別の鼻茸発生頻度でも欧米型に近づいている。そこで,ここでは鼻茸の今日的な病態と治療を中心に解説する。
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