Japanese
English
症例特集 頭頸部腫瘍
V.唾液腺
耳下腺内顔面神経鞘腫の1例
Neurinoma of the Facial Nerve in the Right Parotid Gland
宮嶋 佳世子
1
,
大川 靖弘
1
,
黄川田 徹
2
Kayoko Miyajima
1
1磐田市立総合病院耳鼻咽喉科
2浜松医科大学耳鼻咽喉科
1Department of Otolaryngology, Iwata Hospital
pp.899-902
発行日 1990年10月5日
Published Date 1990/10/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900159
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はじめに
Neurinomaは,NeurilemmomaまたはSchwan—nomaとも呼ばれる,神経線維鞘に起原を持つ腫瘍である。中枢神経系に好発し,時に末梢神経にも見られる。耳鼻咽喉科領域では,聴神経に最も多く見られ,舌,頸部,咽頭,副鼻腔,喉頭などにも発生する。起原となる神経は,舌咽,迷走,副,舌下,交感神経などがあるが,確認できない例も少なくない。耳下腺のNeurinomaは極めて稀である。我々が調べた範囲では,本邦の報告例は本症例を含めて20例である。最近我々が経験した1症例を報告する。
A 41-year-old man presented a swelling of the right parotid gland.
The origin of neurinoma was thought to be the trunk of the facial nerve.
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