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特集 実践! 花粉症治療マニュアル2024
《特殊なケースへの対応》
小児花粉症への対応
Management of Japanese cedar pollinosis in children
太田 伸男
1
Nobuo Ohta
1
1東北医科薬科大学病院耳鼻咽喉科
キーワード:
小児
,
child
,
アレルギー性鼻炎
,
allergic rhinitis
,
スギ花粉症
,
Japanese cedar pollinosis
,
気管支喘息
,
bronchial asthma
,
慢性副鼻腔炎
,
chronic rhinosinusitis
Keyword:
小児
,
child
,
アレルギー性鼻炎
,
allergic rhinitis
,
スギ花粉症
,
Japanese cedar pollinosis
,
気管支喘息
,
bronchial asthma
,
慢性副鼻腔炎
,
chronic rhinosinusitis
pp.166-172
発行日 2024年2月20日
Published Date 2024/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203587
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POINT
●小児のスギ花粉症の症状や病態は成人と大きく異なる。就学後の児童の症状は成人と同様であるが,就学前児童や乳幼児では,症状も男女比も成人とは大きく異なる。
●低年齢児のスギ花粉症を含めたアレルギー性鼻炎は男児に多く,成人に近づくほど女児が増加する。
●成人ではくしゃみ・鼻水・鼻閉が主症状であるが,就学前の幼少児では鼻の掻痒感が最も多く,痒みに伴う顔面のサインや一見癖のようなしぐさが生じている。また,小児はスギ花粉症に伴う少量の鼻汁でも鼻閉が生じやすく,睡眠時の呼吸に影響が生じる。小児のスギ花粉症の症状は多彩であることを念頭に置き,問診を進め的確に診断し,速やかに治療することが重要である。
●小児の治療にあたっては,生活指導と薬物治療が重要である。しかし,小児のスギ花粉症では気管支喘息や慢性副鼻腔炎などの合併が多く,これらの合併症に対する併用薬との薬物相互作用や副作用にも十分留意することが肝要である。
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