Japanese
English
Review Article
頭頸部がん治療の変貌と今後の課題—40年の経験から
Changes in the head and neck cancer treatment and future challenges: 40 years experience
菅澤 正
1,2
Masashi Sugasawa
1,2
1埼玉医科大学国際医療センター頭頸部腫瘍科
2亀田総合病院頭頸部外科
キーワード:
頭頸部がん
,
遊離組織移植
,
化学放射線療法
,
ERAS
,
内視鏡下手術
,
papilloma virus
,
免疫チェックポイント薬
,
手術教育
,
手術記載
Keyword:
頭頸部がん
,
遊離組織移植
,
化学放射線療法
,
ERAS
,
内視鏡下手術
,
papilloma virus
,
免疫チェックポイント薬
,
手術教育
,
手術記載
pp.366-379
発行日 2023年4月20日
Published Date 2023/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203294
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Summary
●頭頸部がん治療は手術あるいは放射線治療など単一モダリティの治療から,それらを組み合わせた集学的治療に変化した。
●遊離組織移植の導入で手術適応は拡大し,術後機能も改善した。
●化学放射線療法は,機能温存治療として手術と並ぶ治療選択肢となり,年毎にその比率は増している。
●内視鏡画像の進歩により新しい疾患概念が生まれ,経口的切除の適応が拡大した。
●Enhanced Recovery After Surgery(ERAS)をはじめ周術期の管理法も,エビデンスに基づき大きく変更された。
●免疫チェックポイント薬の導入,ゲノム医療の発展により,頭頸部がん治療の選択肢は拡大した。
●手術技術伝承のためにも,電子カルテ時代に即した手術教育,手術記載が必要である。
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.