Japanese
English
特集 好酸球性副鼻腔炎up-to-date—病態解明と最適な治療をめざして
《手術治療》
嗅裂病変に対するESSのコツと注意点
Surgical techniques for excicising the lesion in the olfactory cleft
加納 康太郎
1
Kotaro Kano
1
1総合病院聖隷浜松病院耳鼻咽喉科
キーワード:
嗅覚障害
,
嗅裂
,
上鼻道
,
蝶形骨洞
Keyword:
嗅覚障害
,
嗅裂
,
上鼻道
,
蝶形骨洞
pp.50-56
発行日 2021年1月20日
Published Date 2021/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202593
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POINT
●好酸球性副鼻腔炎は嗅裂病変を伴うことが多く,その外科的処置は嗅覚改善の観点からも今後ますます重要になると考えられる。
●嗅裂は狭い空間であり出血も多いため,視野の確保が難しい。そのため病変の切除が不十分となりやすく,逆に粘膜の過剰切除による医原性嗅覚障害のリスクも伴う。
●手術操作のポイントは,篩骨洞の開放を行いながら少しずつ嗅裂の視野を広げること,出血を適切にコントロールすること,マイクロデブリッダーと鉗子を上手に使い分けて丁寧に病変を除去することである。
●術後の再発や癒着が容易に起こるため,術中操作だけではなく,術後のパッキング方法と外来での定期的な処置まで一貫した管理が重要である。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2024年1月)。
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