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梅雨が明け,夏の訪れとともに消えてくれると信じていた新型コロナウイルス感染症。全国的に第二波が訪れつつあります。これを見越して,7月12日日曜,第43回日本嚥下医学会総会がWEBで実施されました。会場を一つに絞り,発表と質疑応答の時間を十分にとったプログラムをZoom Webinarで視聴するというスタイルです。音声も画像も明瞭で,皆さん集中して視聴できたのでしょう。どの演題でもリアルタイムで活発な質疑応答が繰り広げられました。勿論,「続きはフロアで」という訳にはいきませんでしたが,本来の研究会・学会のあるべき姿をWEBの世界で実現していただけたと思います。倉智雅子会長のご英断に心より敬意と感謝の意を表します。さて,新型コロナウイルス感染症の影響を受けたのは学会ばかりではありません。感染の収束が見えないなか,「新しい生活様式」という社会の変革に対応困難との判断で,制度発足以来,専門医試験の会場を担ってきた霞が関ビル35階の東海大学校友会館が2020年7月31日をもって営業終了となりました。これを受け,本年9月に予定されている専門医試験は,東京周辺以外,各地区単位で実施されます。
ということで,今月は「今さら聞けない自己免疫疾患の基礎知識」と題し,専門医試験必出の「自己免疫疾患」を特集として取り上げました。ステロイド依存性難聴,遅発性内リンパ水腫,Vogt-小柳-原田病,ANCA関連血管炎,類天疱瘡,IgG4症候群,再発性多発軟骨炎など,毎年,多肢選択問題に出てくる代表的な疾患について,最新の知見を加えエキスパートの皆様に解説していただきました。既に専門医を取得されている先生方もぜひ,お目通しください。
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